溝(崖)に落ちた救世主のお話の続きです。

今回は溝(崖)に落ちた救世主のお話の続きです。

さて問題だったのは、「溝(あるいは崖)に舞い降りて来た救世主のような人がなぜ他人や自らの魂を救うことが出来なかったか」ということです。この辺の話はいろいろな書物でも取り上げられているところだと思いますが、こちらでの解釈をここではお話したいと思います。

まず最初に、この問題を少し整理したいと思います。

注意したいことは、物理次元に降りてきたこの救世主のような人は、全くのお手上げ状態ではなかったことです。

むしろ彼(彼女)は、物理次元において自分なりに魂を救うための解決策を見つけ出していたのです。つまり本来の目的を達成するために必要な「青い鳥」をこの物理次元において既に発見していたのです!そして彼はこの「青い鳥」をとても大事にして、決して亡くさないように頑張りました。そしてそれを使って上の次元に戻ろうとしたのです。

ところがどういう理由か分かりませんが、この「青い鳥」は時間が経つうちに、本来の「青い鳥」ではなくなってしまったのです。ちっと前までは確かに「青い鳥」に見えたのですが、それ自身が変化してしまったり、もしくは周りが変化することで、実質的に「青い鳥」ではなくなってしまうのです。ここで彼(彼女)には二つの選択肢が与えられます。一つは「何が何でもこの青い鳥を信じて突き進む」という選択肢。もうひとつは「この青い鳥を捨てて、新しい青い鳥を探す」という選択肢です。

さて前者を選択した場合の結果ですが、どうなったと思いますか?

前者を選択した場合、この「青い鳥」はもうすでに「青い鳥」ではなくなっています。ですからこれはどちらかというと「ニセモノ」と呼ぶべきものになっているのです。もし彼がこのようなまがい物を他人にでも薦めようものならば、彼は詐欺師になってしまうでしょう。これは他人を救うどころか他人を傷つけたり、蹴落とすような行為をすることになってしまいます。

一方、後者を選択した場合は、どうなるのでしょうか?

後者を選択した場合、彼はまた新しい「青い鳥」を見つけ出します。そして今度こそこれが「青い鳥」だと彼は確信します。ところが何故か、それは時間が経つとまた「青い鳥」ではなくなってしまいます。彼はもう一度気を取り直して、新しい「青い鳥」を見つけますが、それも同じ運命を辿ってしまいます。そしてこれが延々と続きます。

簡単にお話しすると、ざっとこのようなビジョンを見せられたのです。

ですので、彼がこの溝(あるいは崖)から這い上がっていくには、そう簡単では無いわけです。また彼がとくに能力が低いとか、悪人だとかいうわけでもないのです。

簡単に言えば、解脱とかアセンションと云うのは「言うは易く、行うは難し」と云うことなのです。

ただし、ここで話が終わっては面白くないでしょう。実はさらに続きがあります。

それにしても、何故この「青い鳥」はすぐに「青い鳥」ではなくなってしまうのでしょうか?

結論を延ばして、申し訳ないのですが、以降のお話は次回配信の予定です。

お楽しみに!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です