「天国良いとこ、一度はおいで」

今回はちっと変わった体脱体験談をお送りします。
一般の体外離脱では、アストラル界(幽界)やメンタル界(想念界)に行くことが殆んどですが、まれに、これらの世界とは明らかに異なる摩訶不思議な世界に行くことがあります。今回の体験談では、体外離脱中に偶然に行った「天界」と思しき世界について書かれています。ちなみに、「天界とは何か?」ということですが、通常行く霊的世界と、見た目は似ていても、目に見えない波動(バイブレーション)が明らかに異なったところです。簡単に説明すると、天界とは、「ある力(能力)」がとても高い存在達が集まったところなので、人間が持つような様々な制限が無くなり、その結果、人間が経験しなければならない苦労が存在しないところなのです。さらに、そこでは私達にとって貴重な霊的メッセージがもらえるということも付け加えておきます。

(以下、体験談)

「天国良いとこ、一度はおいで」
私は体脱していて、気づくと小学生くらいの男の子と一緒に歩いていた。しばらくすると二人の同じ年頃の男の子が仲間に加わった。しばらく歩いていると、その中の一人が履いていた運動靴の紐が解けてしまった。それを見た最初の男の子が、靴紐の結び方をその子に教えはじめた。すると、3人の子供たちの運動靴が皆ピカピカに輝いてきた。私は、「え、なんで?」と思っていると、その子供たちはいつの間にか3人の女子大生に変わってしまった。彼女らは「アートデザイナーの卵」だと、私に伝えた。
しばらく歩くと、私たちは豪華な飾りつけがあるショップの前に到着した。私と一緒にいた3人の女子大生は、そのショップの許しを得て、中に入ることになった。そこに入ってみると、この世では見たことのないような絢爛豪華な装飾品や日用品があった。その中には、ダイヤモンドを粉々にして、純金で練りこんだようなとても美しいものもあった。また、とても大きな光輝くシャンデリア、大小の美しいスタンド、器、カップ等々、これまで見たことのないものが所狭しと置かれていた。それらは、どれもすごくきらびやかで、高価そうなものだったので、最初はウキウキしながら見ていたが、ふとこんな考えが頭の中に浮かんできた。

「もし、この中の一つを、私たちがが間違えて壊してしまったら大変だ…」

すると、私の心のつぶやきを察知したのか、そこに一人の紳士が現れ、優しそうな笑顔で「大丈夫!」と言った。そして彼は、私たちの目の前で、そこに並べてあったコーヒーカップを手に取って、それをぐにゃ、ぐにゃと伸ばして棒状にした。さらに彼は「形は自由に変えられるんだ!」といって、それを粘土のようにいろいろな形に変形してみせてくれた。この紳士のアドバイスに従って、私たちは、ショップの中のものをあれこれと手に取って、粘土細工をするようにその形を変え遊び続けた。この遊びをしているとき、私達は本当に心の底から楽しかった。

次に、このショップの隣に劇場のようなものが見えてきた。そこでは数人の客が座ってステージのショーのようなものを楽しんでいた。ただ、このショーはちょっと変わっていて、見る側と見せる側がときどき交代しながらショーを楽しむというものだった。彼らが演じているものは、(昭和の映画でよく出てくる)宴会芸か芸者遊びのように、私には思えた。彼らは下半身を幕か布のようなもので覆ったり、外したりして、どきどきユーモラスに顔の表情を変えることを繰り返していた。彼らの芸はとても単純で、他愛のないものだったが、彼らのユーモラスな表情のせいで、見ている者はみな心底楽しそうに大笑いしていた。

やがてこの楽しみのエネルギーがどんどんと大きく成長していって、気がつくと緩やかで、滑らかな光エネルギーに変化していた。このとき私は得も言われぬ幸せで優雅な波動に包まれていた。また、いままでは分離していた存在であった私達が、いつのまにか一つのまとまった大きなエネルギーの流れになって一体化していた。

「これって、光の次元なの…」

などと考えていると、私は肉体の意識に戻ってしまった。しかしその直後、こんな考えが私の頭の中に浮かんできた。

「そうか!人間は肉体という借りものの肉体にいるけど、本当は自由なエネルギーそのものだったんだ…」

体脱から戻っても、しばらくはこの幸せで優雅な波動は続いたままだった…

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